今回は、今日本のHIPHOPシーンで大注目のDADAについて少しまとめてみました。
DADAの生い立ち
1999年生まれ、福岡県福岡市野芥市出身。小、中学校の幼馴染で結成された、福岡を拠点に活動をするクルー「NOKEY BOYZ」のリーダーであるDADA（NOKEY BOYZのNOKEYは野芥から来ているらしい）家族構成は母親と父親と弟2人の5人家族。父親はいわゆる裏社会の人間で、小さい頃はお金がありそれなりに裕福な暮らしをしていたと言う。父親が札束を持っていたり、目の前で父親が人をボコボコに殴っているところを見ることがあったらしい、その頃幼かったDADAはそれが普通だと思い育っていたという。むしろ父親に憧れ、DADAにとっては、ヒーローのような存在だったらしい。しかしDADAが小学３年生の時、父親が突然姿を消したと言う。現在でもどこにいるか、生きているかも分からないと語っていた。それから、母子家庭になり母親が毎日泣いていて、それを見たDADAは我慢することを覚え自分を表に出さない性格になったそうです。
HIPHOPとの出会い
彼がHIPHOPを聞くようになったのは、中学３年生の頃。一番最初に食らったのは、A$AP ROCKYだそうです。それからどんどんDigって行きますが、その当時はまだまだ日本のラッパーを知らず、HIPHOPは聞くもので自分でやろうとは思わなかったそうです。そんな中一人で街を歩いている時、電柱に全身入れ墨だらけの日本人ラッパーのフライヤーが貼ってあるのを見つけます。「えっ、この人だれ！？」と思い調べてみると「KOHH」。そして曲を聞いてみると、「日本語なのに、A$AP ROCKYと同じやん！！」と食らってしまいます。そこで初めて、同じ日本でこの人ができるなら俺にもできると思いその日から曲作りを始めました。そして、これで有名になって突然姿を消した父親に見つけてもらい、もう一度会いたいと言う気持ちも芽生えたそうです。それからは、高校に入学し地元の先輩方に協力したもらい、イベントに出演しながら、現役高校生クルーとして「NOKEY BOYZ」を結成。そんな彼は、2018年に小学生ラッパーとして有名になった、太郎忍者の実の兄としても知られています。そして大ヒットした太郎忍者の「PUSSY]は実は、DADAが考え付いたそうです。DADA自身もあそこまで上手くいくとは思っておらず、やっぱり自分にもできるんだと自信になったそうです。DADA自身もあの時は、たくさんいい経験をしたと振り返っています。ちなみに大ヒットしたDADAの「High School Dropout」のリリックの中に「俺のじゃないけどヒット飛ばした」は太郎忍者の「PUSSY]を指しています。また、「High School Dropout」のMVの中で黒Tに金のネックレスをつけている方がもう一人の弟さんだそうです。
しかしその後家にお金が必要な状況になり、高校を辞めて仕事をすることになります。それから、仕事と音楽とを両立する生活が始まりました。その後太郎忍者と東京へ出かけた時にふと、「仕事辞めよ」と思ったDADAは、そのまま仕事を辞めてしまいます。そして地元にスタジオを作り、2年ほどそこにこもって曲作りを始めますが、厳しい生活の中で飯も食えずガリガリになり、友達と協力しながら音楽で飯が食えるようになったのも最近のことだと語っています。基本めんどくさがりな彼、客演などもあまりせずパーティーなどにもあまり行かず、友達とスタジオにこもって遊んでいる方が楽しいという一面もある。ちなみに余談ですが、基本フリースタイルで曲を作る彼は、昔名前を売るためにMCバトルに出たことがあるらしい。結果は、2回出場し2回とも初戦敗退。それからもクルーに所属しながらLIVEコンテストで優勝したり、若いながらもキャリアを積み重ね、SoundCloudや無料配布CDなど様々な媒体で作品を発表。そして2021年DADAとしてソロでの1st album「YOURS」を発表、その中に収録されている「High School Dropout」のMVが2021年8月2日にDexFilmzから公開されました。そのMVは現在では、224万回再生とバイラルヒットを生み出します。それからDADAの勢いは止まることなく、次々とヒットを飛ばしています。
名前のルーツ
DADAの名前の由来は、いろいろあって１からやり直そうと思った時、誕生日に母親が買ったチーズケーキのプレートに「れんたパパ」と書かれているのを見て思いついたそうです。第一次世界大戦に起こった芸術運動ダダイズムに憧れ、俺もこんな風にできたらカッケーなと思ったのと、DADAは調べると赤ちゃん言葉と出できて、みんなが俺のことを赤ちゃん言葉で呼んでくるのおもしれーなと思ったのもDADAと言う名前になった理由の一つだそうです。ラップを始めるきっかけになったKOHHに何回か会った時、お互いあまり喋るタイプではなく会話はあまり続かないそうですが、KOHHはDADAと言う名前を凄く褒めてくれ、KOHHのステージで一緒にフリースタイルをした時、KOHHが何度もDADA！！DADA！！と叫んでくれて、バリ上がった！と言うエピソードも。
愛と言うタトゥーについて
入れ墨自体は、幼い頃から父親のを見ていたことからずっと入れ墨を入れる事に憧れを持っていたそうです。そして愛と言う文字が５個なのは、５人家族だから。最初は母親に嫌と言われこっそり入れていたそうです。
好きなUSのアーティスト
最初はA$AP ROCKYから入り、シカゴドリルの沼にはまりCheaf Keef、Lil Durkなどが大好きだそうです。
これからについて
何かで悩んだり、大きな壁にぶつっかている若い人たちに夢を与えられるような存在になりたい。また、大好きな人と子供を作って自分の子供には何でもしてあげたいし何でも買ってあげたい、友達や家族にも色々あげたい、福岡を離れるつもりはないし、福岡を大きくしたい、こんな僕ですがよろしくお願いしますと語っています。
意外に静かな性格や、家族、友達、彼女思いのDADA君は本当に応援したくなりますよね！！
また楽曲も、２０２１年１０月にリリースされた２nd album「Mine」もめちゃくちゃかっこよかったですね！！自身でもCheaf KeefやLil Durkが好きと言われていることもあり、ドリル系の曲が多くて僕は大好きです！！これからのDADA君の活躍が楽しみですね。
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